大変好評頂いている【記憶トレーニング】の第五回が終了しました。第四回の時に、使いやすい「かりん式日本語Major System」が発明されました。
そもそもMajor Systemは、数字を覚えるための記憶の仕組みです。00から99までの数字を、言葉(アイテム)に変換します。そうすると、10桁の数字であれば、5つのアイテムを記憶するだけで良いわけで、記憶量が縮小でき、また、高速に処理することができます。
次のルール0から9までの数字に、「音」を割り当てます。
0 |
s, z, soft c |
z is the first letter of zero. The other letters have a similar sound. |
1 |
t, d |
d & t have one downstroke and sound similar (some variant systems include “th”) |
2 |
n |
n has two downstrokes and looks something like “2” on its side |
3 |
m |
M has three downstrokes and looks like a 3 on its side |
4 |
r |
last letter of four, also 4 and R are almost mirror images of each other |
5 |
l |
L is the Roman Numeral for 50 |
6 |
sh, soft ch, j, soft g, zh |
a script j has a lower loop / g is almost a 6 flipped over |
7 |
k, hard c, hard g, hard ch, q, qu |
capital K “contains” two sevens |
8 |
f, v |
script f resembles a figure-8. V sounds similar. (some variant systems include th) |
9 |
p, b |
p is a mirror-image 9. b sounds similar and resembles a 9 rolled around |
Unassigned |
Vowel sounds, w,h,y |
These can be used anywhere without changing a word’s number value |
このルールに従い、00から99までの2桁の数字に、キーワードを作っていきますが、例えば、1桁であれば、1はtoe、8はfee、のようになります。2桁であれば、23はname、41はroseという感じです。もちろん3桁も作れます(1000個覚える必要があるけど)。651はjaled、ですね。
英語を勉強している人にとっては、2桁くらいの自分のシステムを作るのは楽しいと思います。しかし、日常的に英語を使っていない人は、英語のrecallする速度が遅いので、あまり実用的ではないということになります。
そこで、日本語で考えることになります。日本語には50音というものがあります。これベースで作ることになります。
1あ行、2か行、3さ行、4た行・・・という感じで作っていきます。が、0がわ行になり、言葉が足りないので、ぱぴぷぺぽ、などで補います。「あかさたなはまやらわ方式」ですね。
この日本語Major Systemには2つの欠点があります。
1つには、7が、ま行だ、と、直感的にわかりにくいのです(或いはその逆変換)。2がnというのは割とすぐに慣れ、高速に変換できるのですが、は行、ま行、など、6と7にマッピングすることになかなか慣れません。
例えば、78は、ま行とや行の組み合わせです。「まゆ」。この言葉から、78を呼び起こすのもちょっとひっかかる感じです。
もう一つの欠点は、言葉が足りない、のです。例えば、84。や行とた行ですが、やゆよ、と、たちつてと、の、組み合わせで、印象的な名詞というのは、あまり思いつきません。
そこで発明?されたのが、かりん式日本語Major Systemです。かりん式は、一桁目と二桁目のルールを変えています。【あいうえおかきくけこ】の桁と、Number rhyme system(いち、に、さん、よん、ご、ろく、しち、はち、きゅう、れい、の、最初の音を使う)の桁を組み合わせます。あいうえおかきくけこを、1-0の10個の数字にマッピングするのは割と簡単ですし、Number rhymeは直感的に使えます。74なら「きし(騎士)」というような変換です。
これ、「あかさたなはまやらわ方式」よりもずっと直感的に使えます。是非、皆さんも、自分のシステムを作ってみて下さい!