タグ別アーカイブ: 書籍紹介

読んでおいたほうが良い本

野村です。プロジェクトマネジメントに限定せず、PMP®受験までに、できれば読んでおいたほうが良いマネジメントについての本を紹介します。今回は、王道を行く、ドラッカー、ミンツバーグ、ゴールドラットから、関連する著書を紹介します。試験勉強に飽きたら、是非読んでみてください。このあたりの本は、出題者達も読んでいると思います。出題者と似た考え方になれば、状況判断問題に強くなります。

ドラッカー名著集13 マネジメント[上・中・下]―課題、責任、実践

まずは、ドラッカーです。PMP®試験で、出題されるプロフェッショナル責任は、ドラッカーのマネジメントがベースになっています。また、おそらく、出題者らは、このあたりの定番マネジメント本は読んでいると思われます。出題者の考え方に近づくためにも是非読んで頂きたいのです。

冷静に考えると、3冊で8000円近いお値段になってしまいます。中古での入手や、図書館の利用など、色々な手段を考えてみてください。また、コスト削減の観点と、翻訳というフィルターを回避するためにも、原著を読むこともお勧めです。現在、日本では3種類のマネジメントの翻訳版が存在しています(弊社にありますので興味のある方は是非手に取ってみてください)。原著と、3種類の翻訳版を比較すると、愕然とすると思います(試験対策のコースの中の雑談タイムで、実際に比較したりしています)。翻訳というのは、本当に大変な作業なんだな、と、思うと同時に、最初から英語を読んだほうが誤読が少ない、ということが、直感的に理解できると思います。

←それぞれAmazonへのリンクになっています。

Management: Tasks, Responsibilities, Practices

最初から英語で勉強しなさい!なんて言いませんが、翻訳本(日本語版)を読む時には、絶対に、原著も併読すべきです。そして、なにより、安い。ペーパーバックで3000円程度、Kindleだったら、1600円です。必ず誤読してしまう日本語版8000円を入手するなら、保険のために、Kindle版も買っておきましょう。

 ←Amazonへのリンクになっています。

マネジャーの仕事

ミンツバーグは、ドラッカーと双璧をなすと言われていますが、私個人の見解では、ミンツバーグのほうが、優れた学者であり著述家だと思います。逆に、ドラッカーは、個人をやる気にさせる極めて優秀なコピーライターであって、学者ではないです(詳しくは試験対策の雑談で説明しています)。

試験対策講座や参考書なで、「マネジャーの仕事の80何パーセントはコミュニケーションに充てられる」というようなことが言われますが、最初の調査は、ミンツバーグによるものです(その後の調査もあったのだと思いますが、具体的な論文を私は知りません)。この本丸ごと一冊が、その研究の成果です。

日本でミンツバーグの受けが悪いのは、ちょっと独自の着眼点過ぎるところがあるからかな、とも思いますが、Managingや戦略サファリなど、非常に優れた著書が多数あり、実務上も、非常に有益です。後日紹介していきましょう。

←画像がamazonへのリンクになっています。残念ながら英語版が日本のAmazonでは見当たりませんでした。本書の表紙に英語のタイトルも書かれています。英語のタイトルからして、独自の着眼点が感じられます(日本語タイトルは全く普通で面白くないですね)。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ゴールドラットといえば、本書でしょう。TOC(制約条件の理論)という、非常に面白い実務的な考え方を示しています。直接試験には出ないと思いますが、知っておくべきキーワードです。ドラマ仕立てでいささか情緒的で、しかも長いのですが、読むべき一冊だと思います。ミンツバーグやドラッカーの代表的な著書よりは現代に近く、また、考え方も独特で、読み物としても面白いと思います。

さて、下の画像、帯の部分に、「17年間翻訳が禁じられた・・・」とありますが、ゴールドラット自身は、後に否定していたと思います。また、サブタイトルに、企業の究極の目的とは何か、と、ありますが、原著では、このようなサブタイトルは無いです。どちらも編集者の売らんが為の、苦肉の策でしょう。ミンツバーグの著書は、日本語版を売らんが為に、出版社や編集者が装丁を統一したり、タイトルを改編したりと、色々と弄られています。そのあたりをチェックするのも、翻訳本を楽しむポイントの一つです。本を売るのって、本当に大変なんだろうなぁ、と、思います。

←日本語版。Amazonに飛びます。

The Goal: A Process of Ongoing Improvement

ミンツバーグは、日本語版のほうが安い傾向にあります。

←英語版。全く印象が違いますし、サブタイトルもかなり違いますね。

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

ザ・ゴールに続く4作目。TOCをプロジェクトに適用し、短納期を目指す「クリティカルチェーン」です。ガイド第六版からは、何故かクリティカルチェーンが削除されましたが、一応知っておいたほうが良いでしょう。

「なぜ、プロジェクトは予定通りに進まないのか?」というサブタイトルは奇妙です。本書の内容にあまり一致しません。

←Amazonへ飛びます。

Critical Chain: A Business Novel

英語版には、変なサブタイトルは付いていません。

 ←Amazonに飛びます。

 

 

 

PMP(R)合格のための問題集の使い方

野村です。第六版対応のPMP(R)試験対策本も一通り出揃ったようです。

紹介は後日行うとして、今日は使い方について紹介します。

この手の書籍は、大きく分けて2種類あります。「問題集型」と「コースをまるごと書籍にしたような解説本型」です。日本では、殆どが、前者になります。有名なRita本が、後者になります(英語です)。そこで、ここでは、問題集型について説明しましょう。

まず、問題集と実際の試験の関係について考えてみましょう。実際に試験を受験した人からは、「問題集の問題と全く違った」という意見をよく聞きます(100%というわけではありませんが・・・)。

これは、仕方が無いことです。実際の試験の問題の作り方、出題傾向などは、この14年間に、大きく変化しています。また、1年の間にも少しずつ変化しています。これは、PMP(R)試験が、「問題を追跡されていることを嫌っている」ということになります。つまり、ある時点で、最新問題を収集しても、その後、意味をなさなくなる、ということなのです(一部の試験対策屋や企業などでは最新問題の収集を行っていますが、出題傾向が大きく変わったら、それを信じた人は大変なことになってしまいますね)。

脱線したので話を元に戻します。実際の試験と、問題集の問題は別モノ、と、考えたほうが無難です。ということは、意味が無いのか?というと、そういうことではありません。フルマラソンに出場するのに、毎日、フルマラソンを走る練習をする必要はないのです。いつもの練習コースを走り込んでおいて、実際のフルマラソンに出ることで構わないのです(もちろん、実際のコースの状態や、経験しておくこと、あるいは経験者の話を聞いておくことは大切でしょう)。ここでのポイントは、「あくまで基礎練習の一つとして問題集をこなす」こと、です。

次に、解き方について考えてみましょう。1問ごとに答え合わせをすべきか、20問くらいまとめて答え合わせをすべきか、考えてみましょう。もちろん、通勤電車の中なのか、机に向かっている時なのか、学習を始めたばかりなのか、明後日試験なのか、などによって、多少方法は違って良い、と、思います。理想は「一問毎に答え合わせをすべき」なのです。それは、脳の仕組みと関係があります。

脳は、「間違えた」という情報から、学習を開始します。適当に答えて当たってしまった時など、あまり記憶に残らないことは理解できると思います。まとめて答え合わせを行うと、その「間違えた」という情報を受ける回数が、減ってしまうのです(1問ずつ、と、くらべて、20問ずつ、だと、刺激を受ける頻度はかなり少なくなります)。さらに考えてみると、1問答え合わせをした時から学習が始まるので、間違えた時こそ、自分でガイドを調べたり、他の問題集を調べたりと、手間をかけることが大切です(電車の中などではそれがちょっと難しいかもしれません。)。

次に、「同じ問題を何度も解くべきか?」について考えます。理想的には、同じ問題を何度も解くべきではありません。問題と答えを記憶してしまい、考える事をせずに正解出来てしまうからです。その場合、脳にとっては、何も刺激になりません。とはいえ、一度しか解かない、というのは、余り現実的では無い気がします。学習初期に一度解いて、ガイド学習が終わった頃に、最初で最後のつもりでもう一度しっかり解いて、あとは間違えた問題を見直す程度にすべきでしょう。

最後に、大量に何問も解くべきでしょうか?弊社には、3000問正解できるようになったし、某社の試験に出た問題も解いたのに、落ちてしまった、という相談が来ます。私の感覚では、その時点で、出版されている、練習問題を2冊〜3冊、試験前に一度解くくらいで十分だと思います(私が受験した約15年前は、300問くらいしか解いていません)。そして、必要なのは練習問題だけでなく「ガイドを誤解無く正しく理解すること」です。練習問題だけでは、この試験での合格は難しいでしょう。多少、色々な学習方法を試すべきです。繰り返しになりますが、ガイドを正しく理解しておくことは絶対に必要ですし、また、多少、マネジメントやリーダーシップについての本も読んでおくべきでしょう。

・・・このあたりの話は弊社PMP(R)試験対策では説明してきましたが、今後は少しずつ、書籍紹介と併せて学習方法についても説明していきましょう。第六版でも、引き続き宜しくお願い致します。


新しい問題集など追加しました

野村です。サボっていた、書籍の紹介、再開します。新しい試験制度に対応した問題集も出版されました。これからの試験に向けて、是非、お試し頂きたいものです。また、欠品が続いているガイドも、amazonから買えるようにしました。なんだかんだで1月も慌ただしく・・・。そろそろガイドは輸入しないとですね。取り急ぎ、こちらからどうぞ。