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PMP(R)合格のための問題集の使い方

野村です。第六版対応のPMP(R)試験対策本も一通り出揃ったようです。

紹介は後日行うとして、今日は使い方について紹介します。

この手の書籍は、大きく分けて2種類あります。「問題集型」と「コースをまるごと書籍にしたような解説本型」です。日本では、殆どが、前者になります。有名なRita本が、後者になります(英語です)。そこで、ここでは、問題集型について説明しましょう。

まず、問題集と実際の試験の関係について考えてみましょう。実際に試験を受験した人からは、「問題集の問題と全く違った」という意見をよく聞きます(100%というわけではありませんが・・・)。

これは、仕方が無いことです。実際の試験の問題の作り方、出題傾向などは、この14年間に、大きく変化しています。また、1年の間にも少しずつ変化しています。これは、PMP(R)試験が、「問題を追跡されていることを嫌っている」ということになります。つまり、ある時点で、最新問題を収集しても、その後、意味をなさなくなる、ということなのです(一部の試験対策屋や企業などでは最新問題の収集を行っていますが、出題傾向が大きく変わったら、それを信じた人は大変なことになってしまいますね)。

脱線したので話を元に戻します。実際の試験と、問題集の問題は別モノ、と、考えたほうが無難です。ということは、意味が無いのか?というと、そういうことではありません。フルマラソンに出場するのに、毎日、フルマラソンを走る練習をする必要はないのです。いつもの練習コースを走り込んでおいて、実際のフルマラソンに出ることで構わないのです(もちろん、実際のコースの状態や、経験しておくこと、あるいは経験者の話を聞いておくことは大切でしょう)。ここでのポイントは、「あくまで基礎練習の一つとして問題集をこなす」こと、です。

次に、解き方について考えてみましょう。1問ごとに答え合わせをすべきか、20問くらいまとめて答え合わせをすべきか、考えてみましょう。もちろん、通勤電車の中なのか、机に向かっている時なのか、学習を始めたばかりなのか、明後日試験なのか、などによって、多少方法は違って良い、と、思います。理想は「一問毎に答え合わせをすべき」なのです。それは、脳の仕組みと関係があります。

脳は、「間違えた」という情報から、学習を開始します。適当に答えて当たってしまった時など、あまり記憶に残らないことは理解できると思います。まとめて答え合わせを行うと、その「間違えた」という情報を受ける回数が、減ってしまうのです(1問ずつ、と、くらべて、20問ずつ、だと、刺激を受ける頻度はかなり少なくなります)。さらに考えてみると、1問答え合わせをした時から学習が始まるので、間違えた時こそ、自分でガイドを調べたり、他の問題集を調べたりと、手間をかけることが大切です(電車の中などではそれがちょっと難しいかもしれません。)。

次に、「同じ問題を何度も解くべきか?」について考えます。理想的には、同じ問題を何度も解くべきではありません。問題と答えを記憶してしまい、考える事をせずに正解出来てしまうからです。その場合、脳にとっては、何も刺激になりません。とはいえ、一度しか解かない、というのは、余り現実的では無い気がします。学習初期に一度解いて、ガイド学習が終わった頃に、最初で最後のつもりでもう一度しっかり解いて、あとは間違えた問題を見直す程度にすべきでしょう。

最後に、大量に何問も解くべきでしょうか?弊社には、3000問正解できるようになったし、某社の試験に出た問題も解いたのに、落ちてしまった、という相談が来ます。私の感覚では、その時点で、出版されている、練習問題を2冊〜3冊、試験前に一度解くくらいで十分だと思います(私が受験した約15年前は、300問くらいしか解いていません)。そして、必要なのは練習問題だけでなく「ガイドを誤解無く正しく理解すること」です。練習問題だけでは、この試験での合格は難しいでしょう。多少、色々な学習方法を試すべきです。繰り返しになりますが、ガイドを正しく理解しておくことは絶対に必要ですし、また、多少、マネジメントやリーダーシップについての本も読んでおくべきでしょう。

・・・このあたりの話は弊社PMP(R)試験対策では説明してきましたが、今後は少しずつ、書籍紹介と併せて学習方法についても説明していきましょう。第六版でも、引き続き宜しくお願い致します。